毒壺

本音。 世の中にこれまで生きて思ったことをここに記す。 重要な事から下らない愚痴まで。

吉本興行独立騒動…プロレスブーム終焉に思いを馳せる

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吉本闇営業問題から端を発したと思われるこの騒動。

時代の寵児、と言ってもいいだろう。西野氏の動向で再び注目を集めている。

 

本題の前に少し述べると、彼について「オンラインサロンの宗教化」「捕まってないだけの詐欺師」など散々な言われようだが、基本的に絵は奇麗だし、クラファンでそれだけの資金を集めるということはそれだけカリスマ性があるわけだから好きにやればいいのだと思う。

 

自分の好きにやるというのは、全ての責任が自分に降りかかってくるということ。

 

ある程度年齢がいってしまっている世代には羨ましいことだ。

というのも全て自己責任で自分で全てやる、という発想、習慣がないからだ。

仕事はある団体に所属、帰属して仕事をあたえられ、やり方を自分で工夫しろ、というものだと教えられてきた。

(余程才能に自信がある者だけには起業、という発想はあったが、ほんの一握りだけだった)

自分で仕事を作り出す、ということが出来なかった。

この部分に関しては認めざるを得ないと思う。

 

それはさておき、この吉本独立騒動を見て思い起こすのは平成初期に起こったプロレス団体分裂の騒動だ。

昔、プロレス団体はG馬場氏を長とする全日本プロレス、A猪木氏を長とする新日本プロレスしかなかった。

G馬場氏の死をきっかけに分裂が起こった。

ノア UWFインター リングス SWS…他に多数の地方の小団体。

 

それぞれが個性的で、お笑い要素が多いショー的なプロレスからバーリトゥード的な要素のガチなバウトを売りとしている団体まで多彩だ。

それぞれ自分の理想のプロレスを追求していく、或いはG馬場氏に忠義は尽くした、彼亡き後は団体に帰属している意味がなくなった、というところだろう。

その後の顛末は皆さんがご存じの通り。

プロレスブームは終焉を迎えた。

魅力的なコンテンツのみコアなファンを獲得し生き残っているが、それ以降、世間的に認知されるような社会的なブームは起こっていない。

 

ヤ〇ザな稼業(というかヤ〇ザ自体が運営している)というのもお笑い業界に似ていて同じような運命を辿るのではないのだろうか。

やはり一か所にガッと優秀な人が集っているので社会的なブームが起こる。散り散りになって個々で活動すればひとつひとつのエネルギーは弱まり、強いては業界全体のパワーダウンになるのは自明の理。

 

お笑い自体のブーム、というかプロレスと同様社会的地位を得たものが次第にまた無くなっていくのだろう。昭和のプロレスブームの時のレスラーの認知度からしたら今や…

 

業界の勢いが無くなっていくからこの流れを嘆いているわけではない、寧ろ逆。

ルーキー新一氏の件を知っているだろうか。吉本を独立したら所謂干されて挙げ句餓死した芸人のことを。興味ある人は調べてみてほしい。

 

立派なパワハラ、というか殺人だ。

吉本のあの岡本という人物。あんな人間がいる会社はロクなもんじゃない。あの会見。無能を絵に描いたような問答。体育会系の上司なんて、あんなもんだ。恫喝され頭を空っぽにして無茶なことも言われることだけは忠実に守ってきた結果があのザマだ。

(この前BSで電波少年のT部長を久しぶりに見た。コイツも見るに堪えない言動、ものいいだった。時代錯誤もいいところ。どこかの土方かと思った。ただただ下品、粗野。吐き気がした)

 

歳だけとって偉そうにしていても通らない世の中だ。自分でクリエイティブに仕事を創り出している人間を生意気な若造だからと言ってバカにしてはいけない。

認めるところは認める。

負け(間違い)を認めるところから全ては始まるんじゃないだろうか。

 

彼が今行っていることも時代が判定してくれるだろう。

対価に見合うような仕事であればコアなファン相手に生き残っていくだろうし、ガヤに言われている通り詐欺師だったら全て本人に責任が降りかかり消えていくだけだ。

 

自分の好きなように自由に振る舞える平等、公平な時代。しかし手柄も損害も全て自分に責任が降りかかる怖い時代でもあるのだ。