毒壺

本音。 世の中にこれまで生きて思ったことをここに記す。 重要な事から下らない愚痴まで。

勝負曲にふさわしい超ポジティブソング

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私は劇団を主宰しており、公演の度、毎回お客様を入れて劇を始める直前に劇団のテーマ曲、といいましょうか、位置づけて必ず流している曲がありまして。SEAMOのContinue。

役者を鼓舞するのと、お客様にもぜひ聞いてもらいたい超ポジティブな歌詞だからです。そして曲の元ネタがクラシックの威風堂々。なもんで演劇の幕明けにめゃくちゃマッチするんですよこれが。

私的に、ですけど、お客様との勝負、駆け引きは劇が始まる前から始まっていて、普通小劇場は開演30分前にお客様を受付開始します。開演までの間、上演戯曲に合う雰囲気に合ったBGMを流しています。できるだけフラットに芝居を観ていただけるように。で、最後の曲にContinue。

「負けたら終わりじゃなくてやめたら終わりなんだよね
どんな夢でもかなえる魔法それは続けること
苦しみ悲しみその先見える光自分の道
ずっとずっとコンティニュー」

歌詞もものすごく勇気付けられる。お客様もこの曲嫌い、という人はいないんじゃないかな?だから開演前に流しているし、今んとこ8年続けられている。

今こんなご時世で演劇の公演やるってだけで白い目で見られる。先の見えない状態でこんな凹む状況にあっても止めたら終わりだ、って曲に勇気づけられています。

座付きの作家もこの曲に負けないような台本を書く、とあらぬところにもいい影響が出ていたり(笑)

だけどひとつだけ困ったことが。

パブロフの犬じゃないけど、この曲が普通に街中とかで流れていると、急にものすごく緊張しちゃいます(笑)

必要ないとこで舞台出演前の緊迫感が走るっていうか、ヘンなとこでスイッチが入れられちゃいます。これだけが…

 

 

恋愛って意識していない時のがうまくいくよねっ!

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たまには毒のないお話を…

恋愛・失恋の対処法?何かのヒントになればと思って…

 

恋愛、異性とのつきあい…結構めんどいよね。

けっこう傷つくこと多いし…

でも、出会い、別れを通して人間として一回り大きく成長していくから必要なんだと思う。

私は人間としてとっても未熟だったんで、別れという大きな代償を支払って、自分のダメなとこに気付かされて、よりマトモ?になっていったよ。

若い時はとにかくわがままだった。

今から考えるとホント、子供だったなー。

相手の都合なんかお構いなし、とにかく自分の気持ちばかり優先させてた。

学生の時、相手が社会人の人と付き合っていたんだけど迷惑かけたなぁ。その人とは2年半も付き合ったんだけど倦怠期が来ちゃって、二人とも若かったんでそのこと知らなくってお互い、もう好きじゃないって思いはじめて別れちゃったな。

 

恋愛で付き合う、結婚ってタイミングだと思う。

回転寿司で寿司がお皿に乗って回ってくるでしょ?で、それに手を出せば自分のとこに。見送ればそのままどっか行っちゃう。他人のものになっちゃう。まさに千載一遇?ちがうか。一期一会。

ま、自分が手を伸ばすお客さんか、手を出してもらう寿司なのかは人によってケースバイケースなんだけどね。

 

経験から、だけど異性のことばかり意識してモテたいモテたいってやってた時よりも、何かに没頭して恋愛以外が充実しているときのがモテ期に入るんだよなぁ、何故か。

どんな形であれ例えば仕事なんかしっかりやってる=世の中への貢献=幸運のポイントが蓄積される、からかなぁなんて勝手に考えてる。

 

例の2年半付き合って別れたあとって何か虚無感っていうか、それなりに二人だけの思い出があって、かなりの喪失感からさすがに辛くて辛くて、何かの抜け殻のように生活してたなぁ。

一年も経ったころかな、これじゃいけない、ってことである劇団に入ってお芝居に没頭することにした。邪念がない、っていうかエアポケットというか、おかげでみるみる上達していった。同期で入った中でたぶんその劇団では一番になれたんじゃないかな?

 

何かに没頭すると輝いて見えるのか、異性に懲りてってわけじゃないけど恋愛のこと全く考えていない時期だったんだけど、モテだした。不思議な経験だった。

これまでの自分と違って人に対して思いやりを持てたり、決して外見だけじゃなく、内面的に成長したからなのかなぁって…今思うと。

 

当時、あれだけ失恋の後遺症、反動があって乗り越えられないんじゃないかって思った先にはモテ期があったり、結局その後もっといい人に出会ったり、(当然ヘンなひとにも遭遇するけどねっ)ここでは言えないけど、当時売れてなくて今有名人のマンガ家に告白されたり(笑)

 

心機一転東京に上京したのもあって世界が一変した。当時のあの喪失感はなんだったんだろう…って。小さな世界に閉じこもって外の世界に気付かなかった。こんな素晴らしい出逢いがあることを。

正直、失恋した当時、これ以上の人とは出会えない、なんて後悔してたけど今はその人と一緒にならなくてよかったって思ってる。(ゴメンね。ペロッ)

 

私は、いわゆる「別れた相手を後悔させてやるっ」なんて全然思わなかったし、その人を忘れるために無理に別の人とも付き合わなかった。この二つはやらない方がいいと思う。ただただ自然に任せて打ちひしがれた時は無理せずそのまま時に身を任せたね。自分を大事に。自分に思いやりを持ってあげないと誰が思いやってくれるの?

 

友達にも相談したことあったけど、何の解決にもならなかった。

相手の親友にも相談したけど、私とつきあいたい。なんてトンチンカンなこと言われたこともあったし(笑)

時間が解決してくれる、ってまさにそうだよ。んでまず自分を磨くことから。恋愛以外が充実してればそのうち恋愛も充実してくるから。マイナスな感情でなくポジティブに生きていればきっと恋愛運も向いてくると思うよ。

 

経験だけど、何かしら内面で充実していないと、いい人も寄ってこないし、いい人を見つける選球眼もないとね♡

 

20代のときはそれこそイケイケどんどんみたいに恋愛してて、とにかく自分のタイプの人!ってやってたけどそのうち受け身になっていった。

で結婚した人は最後に私に告白してきた人でした。

客演してみて劇団の運営はどこも大変なんだなって心底思った(笑)

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公演も終わったので、演劇関係の内容が続いたが、このシリーズもこれで終了です。

 

私は劇団を主宰していますが、コロナ禍で公演などできるはずもなく、他団体はどんな感じかなって偵察がてら客演することにしたわけです。

いやはや劇団、演劇自体がオワコンでそれだけに未だ続けている団体ってのは運営が大変!

まぁ私はそれでも心の赴くままにっていうか、演劇活動に携わると心が洗われる感じがして、それは他では味わえない感覚なので、それで続けている。

 

で、その運営、というか芝居作り、ですよ。

ウチとの一番の相違だったのは厳しく演出しているかそうでないか。

ここはとっても難しいところ。名門といわれる新劇劇団出の演出家なのでとっても厳しく指導されていた。ときに演技の出来が悪いときは怒号が飛び交っていた。あと若い俳優は礼儀がなっていない方もいらっしゃり、それについても厳しく指導されていた。

 

ウチは全く逆。

高いレベルでの演出となるとホンのちょっとした間、大事な台詞となると単なる台詞回し、言い方だけでなく、ちゃんと内容を理解し、心に落とし込んで喋っているかどうか、そこまで求められる。

ウチは演者がここまでは出来ないだろうと半分諦めもあって妥協している。

礼儀に関しても、うちはユニットという形をとっている以上、参加者の俳優たちは所詮手駒ではないんで何も指導していない。

厳しくすると劇自体は締まって良く見えるがその座組(演劇を作るチームのことね)の雰囲気が最悪になる。実際、参加した団体は最悪だった。険悪な雰囲気。

 

一方うちはそれなりの関係者が劇をみたら作りが甘い、演出が甘い、と評されるだろう。

しかしウチはほぼ、現場の雰囲気は毎回いい感じで制作できている。チームワークができ、演出では出せない一体感が生まれる。チームとしてのまとまり。

このバランスなんだろうが本当ムズいと思う。どちらを優先するか。

 

そりゃマジにメンバー全員がプロで作ったら和気あいあいの雰囲気でも高いクオリティのものが出せるだろうが、一般から募集するとなると、要は売れてない俳優(或いはこれからの俳優)たちが集まってくるのでそうはいかない。

ウチとは対局で運営している団体を今回見たわけだが、やはりウチはこれまでのやり方でいいかなと思った。今回の団体は和気あいあいを一切排除。楽日迎えても集合写真すら撮らない。打ち上げは行ったがなんとなく漂うシラけた感じ。これはさすがにどうかなと思った。

 

演出も千差万別だなって思った。

演技をリアルに見せようとしていたところはウチと一緒だった。

若手劇団なんかに多いが、スタジオ公演、小さな小屋での公演だってのにやたらとデカい声でまくしたてる。頑張ってるところ見てほしいんだろうね。だけど客としたらウザいったらありゃしない(笑)

そこはリアルな声量で映像演技みたいに演っていたのはよかった。

ここの演出家はスピードを重視していた。私としては丁寧に芝居をしてるつもりだったが、物語前半は設定説明みたいなもんだから芝居を捨てていかないと。後半重要なところをその分丁寧に演って、とダメ出しされた。

演出家によっては早く台詞、演技を回すと「芝居が雑、芝居が流れてるよ」とダメが来る。

要は解釈、演出手法が違い、ここは慣れた演出じゃないと特徴が掴めず戸惑った。

 

うちもある程度スピードは重視している。なんせ芝居で持たせられる役者の参戦なんて期待できないから、もったり演られるとクサくてクサくて(笑) 本人芝居に酔っているのに気付いてもいないし…

ただ、あそこまでスピード出すと私は不自然に思えた。

芝居、もっというと会話はグルーヴ感っていうのかなぁ、自然なリズム、流れをウチは重視していて、観ているお客さまがまるで立ち話を聞いているみたいな錯覚を起こさせるまで行けたら成功!と思ってるんで。

 

これが解らない役者が多くて困る。単調リズムでお客さんが眠くなるような台詞回しする奴。

ひとつ特徴があって、オンチなヤツってのは大体ダメだったね。これまでの統計上、ほぼ100%グルーヴ感を持ってなかった。

 

まぁそのグルーヴ感ってのにも関係してくるんだけど、演出で技術的にガチガチに固められて役者たちの本心は「楽しくないなぁ」って思って演じていて、いいグル-ヴ感は生まれず機械的に作られたスピードだけが残るんだなぁと今回体感した。どうしてもやらされてる感が滲み出る。

 

多少(かなりかも)演技に雑味は残るが、気分よくリラックスして演じてもらった方がリアルなグルーヴ感が生まれるのでこれまでの運営に間違いはないな、と思った訳でして。

 

既成台本に久しぶり出演してみて色々思ったので!

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私は小さな演劇団体を主宰し、自団体の脚本家を擁しております。

なので今回コロナ禍で自団体休止中のため他団体に出演することに相成ったわけですが、そこで思ったことを徒然なるままに書いてみたい。

 

まず、なんて自分は恵まれているんだ、という感謝の念。

身びいき、といわれても仕方ないのだが、やはり既成台本に頼る劇団はぶっちゃけ周りにホンを書く人がいないから仕方なく?良作を上演している。

たまたまうちは身内に才能ある脚本家がいたので、旗揚げ以来ずっとオリジナルで上演し続けていられる。

 

今回外部出演した先は既成台本。少し前の作品だが、良作で観客側から見てもわかりやすい作品だと思う。高名な作家の作品だが20代の時書かれたもので、正直、自団体の作家が書いた作品のがよかった。

これは如何ともしがたいもので、ハートにどれだけグッとくるか、とでしか言いようがない、表現のしようがないものなので、自団体の作品より熱量、パッションを持ってできなかった。(決して手を抜いたということではない)

 

偶然だが面白いことがあった。

既成台本のオリジナル団体がまさに、その作品を再演することに。参加している団体が公演する2週間前。これは滅多にない機会、面白い体験だと思いオリジナルを拝見させてもらった。(決して演技をパクろうと思ったわけぢゃないぞ)

恐らくこんなこと今後はないであろう。ダブキャスではなく、あくまで他団体、他の演出家がやっている同じ台本の作品(笑)

感想から言うと、演出家が違うと、こうも違うのかと思った。(どちらが良い、という意味ではなく)オリジナルの劇団は明るくコミカル調。あと人気劇団ということもありアットホームな空気の中でファンを楽しませなきゃ、という自負もあってあんな感じなのかなぁ、と見受けられた。実際結構ウケていたし。

参加団体。これがまぁバリバリの新劇の演出家なんで割と台本を真面目に捉えていてトーンとしては落ち着いている。同じ小屋で2団体見比べたらあべこべに参加団体がオリジナル劇団に見えるだろう。

逆にオリジナル劇団の方が台本をくずしてフランクに演っているコピー劇団に見えた(笑)

 

役にしても勉強になった。これはこういう作りしかありえないだろう、という役(あきらかな悪役など)は同じキャラの方がどちらも同じテイストで演じていたが、ヒロインとか全然違った方が演ってらっしゃってて、作品のテイストがこんなに変わるものなんだなぁと感じた。

たまたま、解釈によって笑える話ともとれるし、そう考えられない問題提起な話ともとれる作品だったのでこんなに色がかわるのか。

 

観劇中、自分の役を追っていてヘンな感じがした。本番2週間前ということもあり頭の中に全て完璧に台詞が入っている状態での観劇(笑)

こんなケースは普通ありえない。公演を途中でクビ、或いは怪我なりで降板になった役者でなければ…不思議な感じ。

とても客観的に物語を追えて、あぁ、こういう立ち位置でこう見えるのか、と大変勉強になった。

 

兎にも角にも、早くコロナが収束し、自団体の活動を早く再開させたいと思う今日この頃。

 

 

気持ちを共有するために下北に飲み見行く。

下北沢のとある店。

よくそこへビールを飲みに私は行く。

しかし、何で演劇関係者は皆、ビール好きなんだろうかねぇ?不思議と皆ビールを飲んでいる(笑)

私も演劇関係者の末席にいる者ですが、やはりビール好き。

で、演劇関係者だらけ(笑)の店があって、そこで繰り広げられる業界裏話、愚痴、悩みなどを肴にスタウトを飲む。

演出家がこのシーンをすっと流したいんだがどうしても役者が湿っぽくじっくりと演ってしまうだとか、ある役者が噂程の技術を持っていなかっただとか。逆に出演者仲間だろうか、あの演出は納得いかないだとか、台詞の解釈が間違ってるだとか、演出家の悪口大会(笑)。

まぁ、そこで聞き耳を立てているだけなのだが、私の仕事のストレス発散は、この同業者たちが放った愚痴たちを聞き、悩んでいるのは私だけじゃない、皆同じようなことで不満があるんだなぁと知って、そのモヤモヤををスタウトで流す、ってことかな。

だからそこは私には無くてはならない場所。もう仕事場の一つとして組み込まなければならない場所。ビールのお陰で本音が出せるんですよねぇ。

演劇界はコロナ禍で大変!自分の団体は怖くて活動再開できない。なので客演してみた!

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ホント、ショービジネスは苦境に立たされている。

まぁこの客席間引きもさることながら、チケットの売れない事売れない事… 私は小さな劇団の主宰者なんだが今現在、この状況じゃとても公演は打てない。

時間を持て余してるので、よその劇団はどのように運営してるのかな、と偵察がてらオーディション受けて客演をすることにした。

主宰者(演出)は奇しくも同じ年齢で文学座、円の経歴の王道を歩いてきた方。演出はスタンダード。新劇の方式に乗っ取ったしっかりしたお客様が観やすいような作りをされている。

うちとは違う演出。うちはリアルを重視するため、タブーとわかった上でお客様に平気で背を向けるし、あえて台詞は全てが明瞭ではなくてもいいという考えだ。そこは大きく違った。

でもまぁ、テキパキメリハリをつけて演出。集まってくる役者の質もうちとは違いワンランクくらい上の方々でやっているので、というのもあるが全然少ない稽古日程、時間で乗り切っていたのはおどろき。 実質1か月で作ったんじゃないかな?普通は2か月かけるよね…

私はエンジンかかるまで時間を要する役者(まぁポンコツかもしれない)なんで公演まで間に合わせるのにちょっとヒヤッとした。ギリギリ間に合ったけどね(笑)

若手の役者に対して「そんなことは稽古場で演出から指示待ちするんじゃなくて事前に役者がやってくる仕事だぞ」と仰っていた。ホントそれ。

うちはプロ、もしくはプロ目指している方がやってくるのは殆ど皆無なんでこんなこと注意したことない。手取り足取り(笑) 役者が事前にやって来る練習、準備を稽古場でやっている、教えているので当然時間がかかるわ。

直前ドタキャン降板騒動とか、チケット売り上げとか、稽古前後の若手(主に女子ね)がはしゃいで煩いとか…概ね問題はどこも同じだった。

ここの主宰者はその問題にきちんと対応されていて、禿同の嵐!

色々問題が起こると対応しなければならない。若い役者(プロ意識なし)は迷惑など全く考えずドタキャンする。全く責任感が欠如している。うちはもうそれ込みで運営していて、予防線でダブキャスにしているっ!(笑)

愚者を晒す、という他の記事読んだ読者はご存じかと思うが、うちは若手を育てようという意識は全く皆無。公演を打つ時だけ上手い役者に見えればいい、と考えている。ユニットなんでね。

自分の手駒なら兎も角…無礼・失礼・礼儀のなっていない若手(ヒドイのは何年もそれで通してきていい歳してる奴なんて手に負えない…)がいても注意しない。うち以降、次の現場ででも注意されるなり干されるなりすればいいと考えている。 なのでここの主宰者は善良だな、と思った。ちゃんと注意してあげてたので。

円とかの養成所は今は厳しく注意とかしていないそうだ。辞められると月謝が入らなくなるからだそうで。世も末だ…

ワンランク上、のレベルと言ったが、まず土台のスピードが違う。これは決定的。うち?これ指摘すると出来ないか(悲)、一度ダメ出ししてもすぐ元に戻るか(阿保)、ひどいのは許せないと逆ギレしてきた(キチガイ

しかしそのワンランク上でもうちと同じようなダメ出しも出てた。けっこう受け身で自分でこう動こうとかプラン練ってきてない人が見受けられた。

高度なダメ出しってか演劇あるあるで、本番一週間前位になるとやたらテンション高くなって頑張り出す役者がいる。

やる気があるのはいいんだけど、役を逸脱して俳優本人の頑張りを見せる役者がいる。これを注意していた。演出、さすが。わかってんなーと思った。お客様に頑張ってる自分を見せるのではなく、あくまで役としてリアル感を出すよう努力するべきであって。

うちの団体だと最も嫌うタイプの女優が一人いて(このタイプと2.5次元な)、なんて表現すればいいかなぁ…そう、お遊戯芝居っていうか、子供劇場なんかで子供たちに見せるような、それをプロっぽく整えたカンジ。一言でいってウザい、ダサい。これに対しても、これ以上演りすぎるとお客様がウザいって思う人がいるから頑張りすぎないように、と柔らかめに注意していた(笑) センスあるなと思った。センス無ぇ演出はこれ、気付かずスルーするからね。高度な演出だよ。だって演れるのには演れているんだから。

まぁ、大変勉強にはなった。劇団の運営はどこもかしこも大変だよってことで一致していた(笑)

ヤバいっ!コロナで終了する前に駆け込みでGoToトラブルキャンペーンで沖縄に行ってみた!其の4

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どう?糸満の防波堤に何故か放置されてた扇風機。

寺山の映画みたいなシュールさをちょっと感じた。

糸満市の名前の由来が面白くて(諸説あります)座礁したイギリス船から8人の船乗りを救助。8人の男→エイトマン→くずしてイトマンになったそう。すごい由来。

Goto中止前の滑り込み旅行、バスツアー。3日目の途中から続き。

沖縄県平和資料館ですっかりブルーになっているところへひめゆりの塔へ。ブルーからコバルトぶるーへダメ押し(笑)

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自然洞窟(現地ではガマ、と呼ばれている)に避難していた民間人を追い出し(!)ここに病院を野営。ここに無理やり女子中高生を連れてきて運営していた。

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横からガマの入り口。中は畳100畳分だっけか、けっこう広いんだそう。

敗戦濃厚、終戦間際の6月18日、女子学生たちは突然、「本日をもってここは解散!」と告げられたそうだ。そりゃないだろ、周りは敵に包囲されている状況だってのに、どうしろと?ひでー話だ。

ホームレス中学生で父親から「今日で家族を解散する」って言われるのに似ているな。

ひめゆり平和資料館は別料金。時間がタイト。私以外全員土産物店へ行ったが、私は貴重な体験なので迷わず中へ。310円也。先ほどと違い、こちらは何故か写真OK。

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ざっとだが、上記のように戦争・地上戦になったいきさつ、野戦病院の惨状、洞窟の中の再現、犠牲者の遺影などが。まぁホント侵略するにしても、その後友好的に平等貿易とか日本を中心としたASEAN的なものを設立すればこんな事にならなかったと返す返すも…

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犠牲者の方々。つくづく戦争の犠牲者は弱者なんだなと思う。こんな若いコ達を動員するなんてどうかしてる。その状況になった時点で止めなきゃダメでしょ。コロナ騒動見て、国の体質なんてこの頃と何も変わっていない、と思う。

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この方。お名前は伏せさせていただきます、いわゆる美少女なのですがお名前がシワシワネームどころじゃない超古めかしいお名前。(ウシさんとかウメさんといった類)

お年よりネームで美少女。なんかミスマッチ感がすごい…

先ほどの遺影群全てにその方々の最期が記されていて、(時間があれば全部ちゃんと読みたかった)この方は山城丘陵で猛攻撃に遭い、背中に被弾、即死。とある。いたたまれない。

現代だったら、現代に生を受けていたら清楚系女優の道すら歩めたでしょうに…

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何が何だかわからず、拒否という選択肢もなく、十何年で人生の幕引きをしなければならなかったこの方々の無念さが偲ばれます。

せめて戦争をしようとするバカな人間を政治家に選ばない、くらいしか我々に出来ることがありませんが…

そんな事に思いを巡らせながら館内を観ていると、急に原因不明の頭痛が強くなってきて…

貧血みたいな症状、気持ち悪くなってきたフラフラ。急いで出て隣にある土産物屋に行って、サータアンダギーをプレゼントされたのでお茶していると急に治った。頭痛なんて滅多にならないのに。あれは何だったんだろう…

ココはホントヤバい!マジで。

あとは糸満の道の駅、だったかに寄った。

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お土産。パイナップルちゃんと見たことない極小のインスタントラーメン。味は何てことない、チキンラーメンと一緒。この小ささは昔「ちびろく」という6個入り極小インスタントラーメンがあったがそれ以来に見た。

で、3日目ツアーは終了。で晩飯。

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60分だけど1980円で焼肉食べ放題。石垣牛切り落としだって。おいしい。

カルビだけちょっと脂がくどくて…(笑)

4日目はふら~っと買い物だけして帰路へ。

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アーケード商店街。名古屋の大須にちょっと雰囲気が似ている。地元の方の、というより土産物屋が多く、観光客向けの商店街。

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見たことない乳酸菌飲料。恐らく沖縄ローカル。だが味はどちらも普通でした(笑)

しかしこちらは!

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ルートビア?何?ビール?

自販機で異様なオーラを放っていたので迷わず購入。

実は私はこういったゲテモノ系飲料は大好き。どんな外れの味がするのかな?飲んでみると…

すげーマズい!(笑)

系でいったらDrペッパー。しかし、それを遥かに凌ぐ味(笑)

炭酸にイソジンと太田胃散入れ、シナモンと砂糖を混ぜた、ってカンジ。そして何故かゲップをするとカレーの味がする(笑)

いやー楽しかった沖縄の旅。Gotoで色々言われるが行ってよかった。ほろ苦い旅の思い出。