毒壺

本音。 世の中にこれまで生きて思ったことをここに記す。 重要な事から下らない愚痴まで。

俳優という職業

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自分のことなので余り書きたくなかったんだけどなぁ、この話題。

ただ、話したい内容ではあるので取り上げたい。

 

自死かどうかはさておいて、何名もの役者が命を落としている。どんな職業であっても精神的にキツいことはあるに決まっているが、役者は外から見たよりも地味で大変。

NGを出さない、表現力が多彩という技術的に当たり前な部分以外に言葉で言い表せない華、というか練習などでは得られない部分がある。

人間力、とでも言おうか、出来る役者が演技していると存在、セリフに説得力がある。

これはタダの映画好きとかにはわからない。実際に役者が対峙してセリフ、演技の応酬…殺陣みたいなものかな、それも真剣でやってるみたいな。

 

上手い役者と対峙するとものすごい斬り込んで来るっ!てカンジになる。これは映像ではわからない。(現場に立ち会えば別だが)

演劇だとお客様にもわかる。上手い下手はすぐバレる。だって目の前、劇場で演るんだから。

 

そんなこんなで上のクラスの人は毎日凄い斬り合いしているのだから、そりゃ自信無くすと落ち込むだろうし、元々色々心にあって(引き出し)、それを演技という形で爆発させるのが仕事なんだから精神的に不安定な方も多い。

自分は何でこんな大変な世界にいるかというと、まぁ心の赴くままに…というのが偽らざる答えかな。純粋に素晴らしい役者に出会って互角にやり合えたときは楽しいし、劇場でお客様から「よかった」「感動した」「考えさせられた」と声が聞けると魂が洗われる、という表現が合っているかはわからないが自分なりにしっくりくる表現。

ということは、自分なりに今は少ない人数、規模でしかこれが出来ていないが、これを続けて大規模になるまでこれを続ければ自分なりに人生という名のゲームで真のエンディングが見れるんじゃないかな?と考えている。

 

役者なんて、人生というゲームをクリアするのに一番向いてるんじゃないかなって思っている。

人間とは何かを研究し、理解して、それを表現するんだから。命とは?人間とは?人生とは?って考える数少ない職業なんじゃないかな?(あとは聖職か教育職くらいじゃない?)

 

でもそこまで突き詰めて考えている人ばっかじゃないんだよなこれが…

役者、俳優、女優です、なんてよく名乗れるなって思う。だって人間の厚さ、薄っぺらさ、同業者にはすべて曝け出されるんだよ。人前で素っ裸になるようなもの。(絡みのシーンという意味ではなく)

 

次回は毒壺らしく、この悪い意味でびっくりした、これまで出会った俳優たちを晒してやろうかと思う、乞うご期待(笑)